クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
「綺堂先輩は悪くないっていうか、今回のキスは不可抗力だったことにすればいいのかなと」
「へぇ......じゃあ、俺が何しても許してくれるんだ?」
簡単にグイッと距離を詰めてきた。
「そ、それとこれとはまた別で!」
「ってかさ、呼び方が気に入らないからダメ」
「へ......?」
「深影って呼んで。あと敬語もいらない」
「っ......⁉︎」
「ふっ、柑菜っていちいち面白い反応するね」
わたしのサイドを流れる髪をすくいあげて......耳元でそっと。
「......あとそそる反応もする」
「ひゃ......っ」
「あれ、耳弱いんだ?」
「い、いきなり喋る......から」
「これくらいで顔赤くするの可愛いね。......俺たちあんな深いキスしたのに」
「なっ、うぅ......」
思い出すと意識しちゃうから、必死に思い出さないようにしてるのに。