クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
「あ、あのぉ......深影くん?」
「ん?」
「そんなにじっと見られてると、穴が開きそうで」
「面白いこと言うね」
いつも通り紫桜くんに案内されて、深影くんの部屋に通されたんだけど。
「か、からかってる?」
「さあ、どうだろう。でもさ、柑菜ちゃん知ってる? 六秒見つめ合うと恋に落ちるんだって」
「へ⁉︎」
「試しにやってみる?」
――こんな感じで、完全に深影くんに遊ばれてるし、なんのために毎日ここに呼ばれてるのかまったくわからない......!
とくに何かするってわけでもなく、今日あった出来事を聞かれたり、あとはわたしのことについていろいろ質問してきたり。