クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
そして、またさらに数日後。
今日も深影くんの部屋に連れていかれ、何気ない一日のことやなんでもないことを話す毎日の繰り返し。
いったい、いつまでこれが続くんだろう?
もしかして、深影くんの話し相手みたいな役割になってるとか?
いや、でも深影くんは話すというより聞き手に回ることが多いし。
結局、今日も一日の出来事を話して解散......かと思いきや。
「あれ、柑菜。カバンから何か落ちたよ」
深影くんが拾ってくれたのは、真っ白の鳥の羽根をモチーフにしたしおり。
これは、とある人からのプレゼントで、思い出として今も持ち歩いてる大切なもの。
「ずいぶん古い感じのしおりだね」
「わたしがだいすきだった人がくれた大切なものなの」