クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。


「じゃあ、そんな柑菜にとっておきの提案。柑菜は今日からここに住んだらいいよ」


「えっ⁉︎」


ど、どういうこと⁉︎

今の話の流れからだと唐突すぎない⁉︎


「柑菜が家族思いでいい子だっていうのがよーくわかった。前に話してくれたよね、特待生になった理由」


「そ、それとこれと何が関係してるの⁉︎」


「今いる寮で生活しようが、ここで生活しようが、条件は何も変わらないでしょ」


「んん? えっと、深影くんの言ってることがよくわからないのですが」


「だから、柑菜がこの特別寮に住むことになっても、特待生としての条件は変わらないよって話」



「ここに住む意味は⁉︎」

「俺の監視下に置けるようにしたいから?」

「か、監視下?」


何やら物騒な言葉が聞こえたような。


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