クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
「まあ、ただここに住むってなると、あんまりメリット感じないだろうから。そうだなー......じゃあ、俺のそばにいるのを条件にバイトするのどう?」
「バ、バイト?」
「そう。ちゃんとバイト代も払うし、今まで通り特待生として学費や生活費もぜんぶ免除。おまけにバイト代が出るって、柑菜にとってはいいこと尽くしじゃない?」
「逆にいい話すぎて、何か裏があるんじゃ......」
「そもそもさ、柑菜は俺の秘密を知ったわけだし。だから、常に監視しておく必要があるよね」
「そ、それは誰にも言わないって約束――」
「そんな口約束、俺が信じると思う? あと俺さ、自分が気になるものは自分の管理下に置かないと気がすまないんだよね」
いつもの深影くんのやわらかい雰囲気とは違って、少し怖いオーラに圧倒されそうになる。