クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。


「もともと寮で生活してるんだから、特別寮で生活しても何も変わらないでしょ?」


た、たしかにそれはそうだけど......。



「でも、深影くんにとってメリット何もないんじゃ......?」


「そうだなぁ......それじゃあ、柑菜には俺の相手してもらおうかな」

「話し相手......的な?」


「ふっ......そんなの俺は求めてないよ」


深影くんの長い指が、そっとわたしの首筋をなぞる。


余裕そうな笑みを浮かべて、指先を上から下にツーッと落とす。


「ほら......俺が触れるといい顔する」

「これは......っ、慣れてない......だけで」


「じゃあ、柑菜は俺以外の男を知らないってことだ」


ブラウスの襟元にも指をかけて、とっても悪い顔してる。


「むしろそっちのほうがそそられる」

「っ...... 」


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