クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
あぁ、人の心配してる場合じゃなかった。
体力が限界に近づいて、自分をうまくコントロールできない。
意識朦朧ってまさにこのこと......。
「......なにこれ、俺どうしたらいいの」
「ごめん......なさい......っ」
熱いし、ぼうっとするし、力がうまく入らないし......どうしよう。
きっと、男の子だって体調悪いのに。
なんとか身体を動かそうとしても、思うようにいかない。
「はぁ......今日に限って薬飲み忘れたし」
薬......?
あぁ、やっぱり体調が悪かったんだ。
ぼんやりそんなことを考えてると。
「......こんな夜に俺と会うなんて不運だね」