クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
「深影くんが何を考えてるか、わたしもさっぱりで」
「なんて親しげな呼び方! わたしの知らない間に柑菜ちゃんの恋愛が進んでる!」
「なんでそうなるの⁉︎ わたしはただ遊ばれてるだけだよ!」
「えー、でも綺堂先輩といえば、とにかくクールだし、冷たいってみんな口そろえて言うよ? 鬱陶しいから近寄ってくるなオーラすごいんだから!」
「えっ、そうなの?」
普段の深影くんからそんな姿は想像できない。
「そうそう。それにさ、ルックスがあれだけ完璧だったら女の子みんな夢中になっちゃうでしょ? いろんな子がアタックしてるけど相手にしてもらえなくて、みんな撃沈してるって噂で聞いたことあるし〜。だから、彼女もいないんだって」
たしかに深影くん言ってたなぁ......女の子に興味ないって。
ほんとかどうかいまだに信じられないけど。