クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
「柑菜ちゃん、声かけなくていいの⁉︎」
「だ、大丈夫! できたらこのまま見つかりたくない!」
女の子に囲まれてすごく人気な深影くん。
わたしは注目浴びるのはごめんだから、このまま知らない顔してやり過ごしたい......。
「綺堂くん相変わらず顔面強すぎない⁉︎」
「あんな国宝級イケメンどこ探してもいないって!」
「話しかけるなら今がチャンスじゃない⁉︎ わたしたちもいこっ!」
ほら、深影くんに気づき始めた女の子たちがどんどん駆け寄ってる。
肝心の深影くんは、笑顔でも振りまいてるのかと思いきや。
「......うるさ。ってか、邪魔」
な、なんと辛辣。
それに、表情筋死んでるし、声は低くて、まったく興味なさそうなのがわかる。