クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。


「柑菜ちゃん、声かけなくていいの⁉︎」

「だ、大丈夫! できたらこのまま見つかりたくない!」


女の子に囲まれてすごく人気な深影くん。


わたしは注目浴びるのはごめんだから、このまま知らない顔してやり過ごしたい......。



「綺堂くん相変わらず顔面強すぎない⁉︎」


「あんな国宝級イケメンどこ探してもいないって!」


「話しかけるなら今がチャンスじゃない⁉︎ わたしたちもいこっ!」



ほら、深影くんに気づき始めた女の子たちがどんどん駆け寄ってる。


肝心の深影くんは、笑顔でも振りまいてるのかと思いきや。



「......うるさ。ってか、邪魔」


な、なんと辛辣。

それに、表情筋死んでるし、声は低くて、まったく興味なさそうなのがわかる。

< 45 / 151 >

この作品をシェア

pagetop