クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
深影くんがさらっとわたしの隣に座って、風神先輩はテーブルを挟んでわたしの正面に座った。
「俺はこんなに柑菜に会いたかったのに」
「わっ、いきなり手つながないで!」
周りの目なんかお構いなしで、わたしに近づいて触れてこようとするから。
深影くんの距離感どうなってるの!
「よくこんな大勢の中から柑菜のこと見つけられたな。普段から周りに目を向けない深影がこれって、相当レアだぞ」
「か、風神先輩......! 感心してないで助けてください!」
「ははっ、深影のことこんな拒否るの柑菜くらいだろうな」
面白がってるだけで、まったく助けてもらえそうにないし、さっきからわたしのこと呼び捨てにしてるし......風神先輩はやっぱりチャラい人確定......!