クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
やっと特別寮に帰ってきて、数日前にもらったカードキーを使って鍵を取り出す。
「ここに住んでることがバレたら、もっと大変なことになりそう......」
考えただけで血の気が引いていく。
わたしは平穏に学園生活を送りたかったのに。
自分の部屋に向かう途中、リビングから何やら会話が聞こえてきた。
「お前が俺と粋生以外の人間をそばに置くって、どういう風の吹き回しだ? 他人はそう簡単に信用しなかったんじゃねーの?」
「......僕も気になる。いくら秘密がバレたとはいえ、ここまでする必要ないと思う。それに、深影くんがあの女に心を許してるような気もするんだけど」
三人が何やら話してるっぽい。