クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
禁断の時間
特別寮で暮らし始めてから、早くも二週間が過ぎた。
ここでの生活はまだ慣れないし、何より深影くんの気まぐれに振り回されることが多かったり。
今だってお風呂から出て寝る準備をしてたら、深影くんの部屋に呼び出された。
何かと思ったら、ベッドに座ってと言われて、その通りにしたら。
「柑菜はほんと警戒心ないね」
「え?」
「男の部屋のベッドに簡単に近づくとかさ、襲われても文句言えないよ」
「だって、深影くんには逆らっちゃいけない気がして」
「ははっ、ずいぶん従順だね。俺そういうの好きだよ」
「す、好き?」
「そう。支配欲的な?」
笑顔でさらっとすごいこと言っちゃう深影くん。
「従順な柑菜に興奮しちゃうね」
「は、はい⁉︎」
「まあ、柑菜の嫌がることしないけど」
なんて言いながら、わたしの隣に座った......かと思ったら。