クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
そして、何かを思い出すように話し始めた。
「俺は自分が認めた人間しか信じない。ってかね、みーんな嫌い」
「......どうして?」
そうなると、出会ったばかりのわたしのことは当然信用してないだろうし、わたしのことも嫌いなはず。
じゃあ、嫌いな人間を監視下に置いてるってこと......?
「俺に媚びてくるやつばっかりだから?」
「な、なるほど」
「そこ納得しちゃうんだ?」
「わたしは深影くんじゃないから、ぜんぶに共感することは難しいかもしれないけど。深影くんがそう感じるなら、そうなのかなって」