クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。


***


そして翌日の夜。


約束通り、今日から深影くんの部屋に薬を持っていくことに。

その前にいったん風神先輩の部屋へ。


「ん、これが薬な。水も一緒に渡しとくから」

「これを届けたら部屋を出ていいんですか?」


「深影がちゃんと薬飲んだのを確認してからな。前みたいに薬飲まずに、ここ脱走されても困るし」


「了解です」


「けど、ほんと柑菜には驚かされることばっかりだな。いくら口止めと監視とはいえ、深影がここまでお前を信用してるんだから」


「信用というより、からかわれてるだけのような」


「あのなー、信用してない人間に薬運ばせないだろ。何入れられるかわかんねーんだから」

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