クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
「口もっとゆるめて」
「ふっ......ぅ」
「ん......そう。もっと」
触れるだけのキスだったのが、さらに深くなっていく。
唇をわずかに動かして、うまく誘い込んで......唇を吸われるたびに、音が耳元に響いてくる。
「はっ......キスってこんなきもちよかったっけ」
ついばむようなキスが繰り返される。
息をする隙も与えてもらえなくて、ただ酸素だけがどんどん奪われていく。
ただでさえ、熱でぼうっとして、いつもの自分じゃないのに。
こんな甘いキスされたら、冷静な思考なんかどこかいっちゃう。