クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。


特別な理由ってなんだろう......?

口止め以外に何かあるとは思えないし。


うーん......やっぱり考えてもわからない。



「ほら、話し込んでると日付超えるぞ。それ頼んだからな」


こうして、薬を持って深影くんの部屋へ。

扉をノックすると、部屋の中から「入っていいよ」って聞こえた。


ゆっくり扉を開けると、深影くんはベッドの上にいた。


こっちにおいでって手招きしてる。


時刻は夜の十一時半を過ぎていた。


薬は早く飲むと効かないから、いつも日付を超える三十分前くらいに飲んでるらしい。


ベッドの背もたれに身体をあずけてる深影くんは、ちょっと気だるそう。

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