クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。


「俺が満足するまで......柑菜を求め続けちゃうよ」

「そ、それは、ダメ」


両手を使って、深影くんを押し返すけどあんまり効果なくて。

むしろ――。


「......なら、柑菜が飲ませて」


誘うように惹き込んで翻弄して......どこまでも惑わせてくるの。


きっとこれは、禁断の甘い時間。


「すごい心臓の音」

「深影くんのせい......だよ」


「俺以外にそんな反応するのはダメだから」


こんなの平常心を保てるわけがない。


心臓の音はドキドキうるさいし、薬を持つ手は震えるし。


「ほら、早くしないと俺の理性が狂っちゃうよ」


「うぅ、わかってる......から。ちゃんと口あけて」


「ん......柑菜の言うこと聞いてるよ」

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