クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。


そもそも、こんな密着した体勢も慣れないし。


深影くんは、じっとこっちを見て目をそらさない。


薬を持つ指先は震えたまま、ゆっくり口元に運んで......ほんの少しだけ深影くんの唇に触れた瞬間。


「う......あっ」


反応しすぎて、指が少し口の中に入り込んじゃった。


「あー......柑菜ちゃんエロいことするね」

「やっ、ぅ......これは......っ」


フッと笑って、わたしの人差し指をカリッと軽く噛んだ。


口の中、熱くて......こんなのもう耐えられない......っ。


「......これくらいで顔真っ赤にするんだ?」


恥ずかしいし、余裕もなくなって、深影くんの胸に顔を埋める。


「柑菜には少し刺激が強かったかな」

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