クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
片手でわたしの頭を撫でながら、サイドテーブルに置いてあるペットボトルを取って、口の中に水を流し込んだ。
ちゃんと薬飲んでくれたってこと......かな。
ちょっとだけ顔をあげると、深影くんは余裕そうに笑ってる。
「......またそんな可愛い顔して。俺の理性おかしくなってもいいの?」
「い、今ちゃんと薬飲んだのに」
「柑菜が煽ったら効果ないよ、どうしようか」
冗談なのか、はたまた本気なのか。
「あとさ、柑菜は俺以外の男を求めちゃうとか論外だからね。さっきのも、俺にしかやっちゃダメ」
「えぇっ......」
「他の男に可愛いところ見せたらお仕置きね」
「そ、そんなの理不尽……!」
「俺は柑菜しか求めないのに? 俺の欲求ちゃんと満たしてよ」
キスできちゃいそうな距離で、さらに迫ってくる深影くん。
「柑菜しか欲しくない」
これから毎晩、危険な夜になる......予感。