クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。

「ずいぶんきもちよさそうに寝てたね」

「......ん?」


「おはよ、柑菜ちゃん」


あれ、わたし何してたんだっけ?

深影くんを起こしに来て、それから......。


「ベッドに入ってくるなんて大胆だね。俺に何されてもいいんだ?」


わたしを組み敷くように、深影くんが真上に覆いかぶさってきた。

両手もベッドに押さえつけられて。


「......っ⁉︎ な、なんでこんなことに⁉︎」


やっとちゃんと目が覚めて、今の状況にびっくり。


「起きたら柑菜が俺のベッドで寝てたんだよ」

「それは深影くんが抱きしめてきたからで!」


「はいはい。黙ろうねー、柑菜ちゃん」


――と、こんな感じで朝から深影くんに振り回されてばかり。