クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
「深影くん、おかえりなさい......わっ」
「はぁー......柑菜の顔見たら疲れ飛ぶ」
いきなり抱きしめられて、びっくり。
それに結構力が強くて、これ以上されたらわたしがつぶれそう。
「......ね、このまま俺の部屋連れていっていい?」
「え、ちょっ......」
「柑菜が足りなくて死にそう」
......そう言って、わたしを抱きしめたまま自分の部屋へ。
部屋に入った今も、ギュッてしたまま離れてくれない深影くん。
「み、深影くん? いったんスーツ脱いだほうが......シワになっちゃうし」
「んじゃ、柑菜が脱がして」
「深影くんが引っ付いてるから無理だよ」
「じゃあ、これならいい?」
ちょっとだけ身体を離して、両手はわたしの腰に回したまま。