クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。


首筋に何度もキスを落としながら、指先で軽くわたしの腰のあたりをツーッとなぞってくる。


「っ......」


声を我慢しても、身体は勝手に反応するばかりで。


熱くて恥ずかしさでいっぱいなのに......だんだん内側がうずいてきて、変な感覚になる。


「みかげ、くん......もう、無理......っ」


脚に力も入らなくなって、これ以上されたらどうなるの......?


悲しくもないのに、気づいたら瞳にほんの少し涙が。


「ん......今日はこれでおわり。ちょっと欲しがりすぎたね」


涙を優しく拭ってくれた。

クリアになった視界に映る深影くんは、少し不安そうな顔をしてる。


「俺に触れられるの怖かった?」


違うって意味を込めて、首を横に振る。


慣れない感覚に、身体がうまくついていけないだけ。


「こんな甘いの知らない......から」

すると、まぶたに優しいキスが落ちてきた。

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