クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
「蓮香さんはいつも残って勉強してるからえらいね。俺も頑張らなきゃ」
「宇賀くんだってしっかり勉強してるし、いつも成績上位だからすごいよ!」
「ありがとう。隣座ってもいいかな?」
「うんっ。いつもわからないところ宇賀くんに教えてもらえるから、すごく助かる!」
「そっか、よかった。俺でよかったらいつでも聞いてね」
こうして、校舎が施錠されるギリギリの時間まで、宇賀くんと残って勉強することに。
気づいたら三時間くらい集中していて、もうすぐ校舎が閉まる時間に。
「もうこんな時間だ。寮の門限までに帰らなきゃだね」
「う、うん」
わたしが寮に入ってることを宇賀くんは知ってるわけで。
ただし、女子寮にいたのは数ヶ月前の話。
今は特別寮にいるなんて、ぜったい言えるわけない。