クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。


「柑菜さ、俺のこと見すぎ」

「だ、だって......」


「間接キスって意識しちゃった?」


「っ...... わ、わかってたの......?」


「これくらいで真っ赤になる柑菜が純粋すぎて、俺がけがれてるみたいだよね」


すると、そこに風神先輩と紫桜くんがやってきた。


「あー、喉渇いた! おっ、深影いいもん飲んでるじゃん。俺にもくれよ」


「それ口つけた瞬間、碧緒死ぬよ」

「はぁ? 毒でも入ってんのか?」


「まさか。俺が嫉妬でおかしくなって、碧緒に何かするかもよって話」


笑顔でものすごいこと言ってる深影くん。


風神先輩は不思議そうな顔をして、でもわたしを見て何か納得した様子。

< 98 / 151 >

この作品をシェア

pagetop