宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
その宝箱を目の前に、メグは俺の方を見る。

「修内太は地下室の入り口近くに立っていて。一応門番役ね。まぁ貴方に危害が及ぶような事はないと思うわ。ワイバーンは私が引き付けておくから」

彼女はそんな説明の後、軽く目を閉じ、次に見開いた時には既に呪眼を発動させていた。

魔力を持たない者なら、ひと睨みするだけで戦慄させられてしまうような、金色の瞳。

流石にワイバーンを相手するのだから、如何にメグと言えど呪眼は必須という事だろう。

「さ。手筈がわかったなら持ち場について。封印を解くわよ」

「お、おぅっ」

俺は慌てて地下室の入り口付近に待機する。

「じゃ、いくわよ!」

メグが宝箱を呪眼で睨む。

途端に。

「!」

バクン!と。

宝箱の蓋が弾けるように口を開き、そして…!

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