宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
あまりに挑発し過ぎた事が裏目に出た。

メグの膨大な魔力。

強烈過ぎる殺気。

その二つに恐れを為したワイバーンが、戦闘を放棄して地下室からの逃亡を図ったのだ。

彼は咆哮と共に。

「!!」

地下室入り口に立つ、俺の方へと突進してくる!

「! いけない!修内太!」

メグが顔色を変える。

俺は。

「くっ!」

ワイバーンを逃がさないように。

それが俺に与えられた役目だ。

ここで退く訳にはいかない。

俺は咄嗟に障壁を張って、ワイバーンの進路を塞ぎ。

「がっ!!?」

その障壁をあっさりと貫通され、首筋にワイバーンの鋭い牙を食い込まされた。

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