宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
右の肩口から首筋にかけて、鋭利な牙が突き刺さっていく感触。

「あ…が…」

俺が苦しげに呼吸をする度に、首の咬み痕から、ブシュッ、ブシュッと血が吹き出しているのがわかった。

うわ…やっべぇ…。

これ…頚動脈ってのを咬み切られてるかも…。

致命傷を負わされたにもかかわらず、妙に冷静な気分だった。

「し、修内太!!!!!!」

メグが血相を変えてわめいている。

へぇ…アイツでもあんなに取り乱す事があるんだな…。

変に落ち着いていられたのは…。











自分がもう助からないのがわかったからかもしれない。




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