宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
第三章
自分でそう思い込んでたものだから、まだ意識があった時に驚いたのは、誰より俺自身だった。
とはいえ、完全に死に体だ。
首の傷からは血液が噴水のように噴き出しているし、体温は低下する一方。
脳に送る血液なんて、とうになくなっている筈だった。
なのに意識が途切れないっていうのは、一体どういうものなんだろう。
それどころか。
「…?」
体の表面は凍えるように冷たくなっているのに、体の奥…横隔膜の辺りから、何かカッと熱いものが沸き上がる、この感覚は一体何なんだろう。
「…し…修内太…?」
流石はメグだ。
外見からは判断が付かない筈の俺の体内での変化に、彼女は逸早く気づいていた。
「ど…どういう事なの…?…何?…その魔力の昂揚…貴方…その膨大な魔力量は何…?」
そうなのだ。
数字にしてせいぜい二十程度。
それが今現在の魔力の最大値の筈なのに。
ワイバーンに首を噛み千切られようとしている今になって、俺の魔力は衰えるどころか、何故か増大しつつあった。
その量、数字にして七十から八十…!
とはいえ、完全に死に体だ。
首の傷からは血液が噴水のように噴き出しているし、体温は低下する一方。
脳に送る血液なんて、とうになくなっている筈だった。
なのに意識が途切れないっていうのは、一体どういうものなんだろう。
それどころか。
「…?」
体の表面は凍えるように冷たくなっているのに、体の奥…横隔膜の辺りから、何かカッと熱いものが沸き上がる、この感覚は一体何なんだろう。
「…し…修内太…?」
流石はメグだ。
外見からは判断が付かない筈の俺の体内での変化に、彼女は逸早く気づいていた。
「ど…どういう事なの…?…何?…その魔力の昂揚…貴方…その膨大な魔力量は何…?」
そうなのだ。
数字にしてせいぜい二十程度。
それが今現在の魔力の最大値の筈なのに。
ワイバーンに首を噛み千切られようとしている今になって、俺の魔力は衰えるどころか、何故か増大しつつあった。
その量、数字にして七十から八十…!