宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
異常事態と呼ぶに相応しい状況だった。
死にかけていた筈の俺の肉体の変貌。
同時に俺の感情に湧き上がるのは、苛立ち、憤怒。
抑えきれないほどの暴力衝動…!
「おい」
首筋に食らいつかれたまま、俺は片手を振り上げる。
そして。
「いつまで咬みついてやがる!」
俺は拳をワイバーンの頭に振り下ろした!
通常ならば、人間の打撃など通用する筈もない。
相手は竜の亜種だ。
肉体の頑丈さは、サバンナにいる猛獣の比ですらない。
そんなワイバーンが。
「!!」
俺の拳の一撃で目の焦点を失い、その体躯を大きくよろめかせた。
頭蓋骨が、メシャッ!と嫌な音を立てる。
信じられない事に、ワイバーンは人間である俺の打撃によって、昏倒しつつあった。
更に驚いた事に。
「ハッ…脳震盪起こしてやがる」
ワイバーンを痛めつけた事に対して、俺は確かに愉悦を感じ始めていた。
死にかけていた筈の俺の肉体の変貌。
同時に俺の感情に湧き上がるのは、苛立ち、憤怒。
抑えきれないほどの暴力衝動…!
「おい」
首筋に食らいつかれたまま、俺は片手を振り上げる。
そして。
「いつまで咬みついてやがる!」
俺は拳をワイバーンの頭に振り下ろした!
通常ならば、人間の打撃など通用する筈もない。
相手は竜の亜種だ。
肉体の頑丈さは、サバンナにいる猛獣の比ですらない。
そんなワイバーンが。
「!!」
俺の拳の一撃で目の焦点を失い、その体躯を大きくよろめかせた。
頭蓋骨が、メシャッ!と嫌な音を立てる。
信じられない事に、ワイバーンは人間である俺の打撃によって、昏倒しつつあった。
更に驚いた事に。
「ハッ…脳震盪起こしてやがる」
ワイバーンを痛めつけた事に対して、俺は確かに愉悦を感じ始めていた。