宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
最早完全に立場は逆転していた。
気づけばワイバーンに咬まれて大流血していた筈の首の傷も塞がっていた。
俺は抵抗する力さえ無くし、完全に闘争心を失ったワイバーンの首を。
「負け犬が」
鈍い音を立ててへし折った。
如何に飛竜と言えど、頚椎を折られては生きてはいられない。
ゆっくりと首を掴む手を解放してやると、ワイバーンは力なく床にその巨体を横たえた。
「ははっ…だらしねぇ…もう終わりかよ」
嘲りの言葉を口にする。
…俺は心底そう思っていた。
最強の竜種の亜種の癖に、もう少し俺を楽しませてくれないものか。
そして、その物足りなさを。
「メグ」
俺はそばに立つ魔女で晴らそうとしていた。
「お前なら、もうちょっとは愉しませてくれるだろう?」
気づけばワイバーンに咬まれて大流血していた筈の首の傷も塞がっていた。
俺は抵抗する力さえ無くし、完全に闘争心を失ったワイバーンの首を。
「負け犬が」
鈍い音を立ててへし折った。
如何に飛竜と言えど、頚椎を折られては生きてはいられない。
ゆっくりと首を掴む手を解放してやると、ワイバーンは力なく床にその巨体を横たえた。
「ははっ…だらしねぇ…もう終わりかよ」
嘲りの言葉を口にする。
…俺は心底そう思っていた。
最強の竜種の亜種の癖に、もう少し俺を楽しませてくれないものか。
そして、その物足りなさを。
「メグ」
俺はそばに立つ魔女で晴らそうとしていた。
「お前なら、もうちょっとは愉しませてくれるだろう?」