宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
メグに向き直る俺。

「!!」

俺を警戒するメグの姿が、無性に可笑しかった。

天下のデッドゲイトの魔女が、俺を警戒してやがる。

「どうした?メグ。俺が怖いかよ?」

軽い足取りで俺が近づこうとすると。

「止まりなさい」

メグは強張った表情で、右手を俺に向けた。

俺は立ち止まる。

「おいおいメグ…俺は人間だぜ?『限定』の魔術を施されているお前じゃ、俺を傷つける事すら出来ない筈だろ?」

「普段の貴方ならね…」

メグは呟く。

「今の貴方は人間じゃなくなっているわ…思い当たる節があるの…ともかく今は貴方を正気に戻さなきゃ」

「何言ってんだよメグ」

俺はにこやかに笑い。

「!!?」

一瞬にして間合いを詰めた!

「俺はいたって正気だぜ!!」

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