宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
さて、そこで問題が生じる。

「一体誰が俺に狂化の魔術を行使したんだ?メグ…は違うよな?」

「当たり前でしょ」

メグは俺を睨んだ。

「あんな諸刃の剣みたいな魔術、何の意味もないわ。大体狂化なんかに頼らなくても、ワイバーン程度私一人で始末できたもの。そりゃあ挑発しすぎて、修内太には申し訳ない事したけど」

メグの言い分ももっともだ。

となると、俺に狂化の魔術を行使したのは誰なのか。

他の術者が俺に施すにしても、俺のそばには大抵メグがいる。

そんな危険な魔術を俺に行使するのを、メグが黙って見ている筈がない。

じゃあ…一体誰が?

話は袋小路に入り込んでしまう。

と。

「その事については…明日、修内太の曾お祖父さんに会いに行こうと思うの」


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