宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
あったかみのある、くしゃくしゃの笑顔。

昔とあんまり変わらない曾祖父さんの顔を見るとホッとする。

弓琉という変わった名前を除けば、どこにでもいる普通の爺さんだった。

この曾祖父さんに、メグは一体何の用があるというんだろう。

「ん?そっちの別嬪のお嬢さんは、修内太のガールフレンドか?」

ニコニコとメグに話しかける曾祖父さん。

そんな曾祖父さんに。

「ポーズはもういいわ」

メグは表情すら変えないまま言い放った。

そして目を軽く閉じ。

「!?」

曾祖父さんの前で、呪眼を発動させる!

「おい、メグ!」

慌てる俺を他所に、彼女は曾祖父さんに告げる。

「貴方も魔道の探求者ならば、この呪眼の持ち主が何者かはわかるでしょ?洗いざらい話してもらうわよ、宮川弓琉…いえ…」

メグは曾祖父さんを睨むようにして言った。

「魔術師、ユミル・グーセンハイム…」

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