宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
途端に。

「失礼致しました、メグ・デッドゲイト様」

腰の曲がったヨボヨボの筈の曾祖父さん。

その曾祖父さんが、素早い動きでメグの目の前に片膝をつき、恭しく頭を下げる。

「曾祖父さん!?」

驚く俺には目もくれず。

「メグ様には、我が孫、修内太が大変お世話になっておるそうで、光栄の至りであります。また、メグ様ほどの高名な魔女を謀ろうと老人の演技を通そうとした事、どうか許して頂きたく…」

曾祖父さんは、今まで俺の見た事もないような言動を見せた。

「その事を咎める気はないわ、ユミル。頭を上げてちょうだい」

メグは言った。

「今日は貴方の一族についての話を聞かせてもらいに来たの。無論、修内太の『狂化』の魔術についてもね」

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