宮川修内太の異常な日常Ⅱ～魔女の瞳番外編～

メグが俺に魔術の修練を積ませる事で、俺の中に眠っていたグーセンハイムの血が再び覚醒し始める。

何より、魔力の最大値を高める修練。

あれがいけなかった。

魔力量が増えた事で、狂化の魔術を発動させるだけの魔力が体内に蓄えられてしまったのである。

それが元で、俺がワイバーンに殺されかけた時、グーセンハイムの血を守ろうとした呪いが発動し、俺は狂戦士と化してしまった。






「これが、私の知る全てでございます…｣

全てを語り終え、曾祖父さんは溜息をつく。

「成程ね…｣

メグもまた、溜息をついた。

「……」

俺は、溜息すら出やしない。

知らなかった。

俺は…俺の家系には、そんな秘密が隠されていたなんて…。