宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
話を終え、俺とメグは曾祖父さんの家を後にする。

帰る間際。

「メグ様」

曾祖父さんがメグを呼び止める。

「勝手な願いで申し訳なく思いますが…どうか修内太の事を…くれぐれもよろしく…」

「言われなくてもわかってるわよ」

長い黒髪を片手で払い、メグはスタスタと歩いていった。

「それじゃあ曾祖父さん…また来るから」

歩き出す俺に。

「修内太…今まで黙っていて、すまなんだな…」

曾祖父さんは頭を下げる。

「気にすんなよ」

俺は笑って見せた。

「好きで首突っ込んだ世界だ。曾祖父さんを恨んだりはしてないよ」

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