宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
これで大体の事情はわかった。

だが、具体的な解決策は何も見つかっていない。

数百年前から続く、グーセンハイム家の呪い。

…魔女としての因縁に苦しめられるメグの気持ちが、少しわかるような気がした。

「心配しなくていいわ」

メグが鼻息も荒く言う。

「21世紀にもなって、呪いなんてそんな非科学的なもの、馬鹿みたいだわ!」

魔女にあるまじき発言をサラリと言ってのける。

だが、それも俺の為だと思うと何だか嬉しいような気分だった。

「待ってなさい、修内太。必ず呪いは解いてあげる。稀代の魔女、四門メグの名にかけてね!」

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