宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
最終章
メグの行動はいつも突然だ。

曾祖父さんの家から帰ってくるなり、メグは自分の洋館の地下室へと俺を連れ込む。

「何だよ、メグ。何する気だ?」

一抹の不安を抱える俺に対し。

「修内太」

低くドスの聞いた声で彼女は言った。

「今から貴方を殺すわ」

「は!?」

俺が驚くのも、無理はないんじゃないだろうか。

こ、殺すって。

大体メグは『限定』の魔術で人間には傷一つ付けられない。

俺を殺すという事は、メグにもペナルティがかかるという事だ。

「心配しないで。殺すといっても、実際に命を奪う訳じゃない。死と同等の感覚を貴方に味わわせるというのが正解かしら」

腕組みして、メグは事も無げに呟いた。


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