宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
つまりこういう事だ。

死を意識させる事で俺の中の狂戦士を覚醒させ、その上で『呪いだけを取り除く』。

これは教会などで祓魔師(エクソシスト)がやっている『悪魔祓い』に似ている。

憑依した悪魔を表に引きずり出し、悪魔だけを祓う。

その応用で、メグは俺から呪いを摘出しようとしているのだ。

「ま、私は悪魔祓いは本業じゃないから、多少荒っぽくなるかもしれないけどね」

そう言ったメグの表情は、やや緊張気味だった。

「……」

神妙になる俺の表情。

「や、やぁね、そんなに硬くならなくても大丈夫よ」

メグが笑うが。

「なぁ…メグ」

俺は彼女が考えているのとは、恐らく別の事を考えていた。

「その呪いの摘出…『部分的に』行う事は出来るのか?」

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