宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
「は?」

今度はメグがわからないといった表情をする。

「部分的に?」

「そう…だから…」

こういう時、頭が悪いというのは不便だ。

上手く説明できない。

「狂戦士状態の、『敵味方なく攻撃を仕掛ける』って部分だけ取り除いたりは出来ないのかって事だよ」

「…!」

メグが驚いたように目を見開いた。

確かに、突拍子もない考えかもしれない。

だけど、狂戦士状態は理性さえ保つ事ができれば、素手でワイバーンを倒す事が出来るほどの高い戦闘能力を持っている。

倒せなかったまでも、メグでさえ追い詰められたほどの力だ。

もし上手く扱う事が出来れば、俺もメグの足手纏いになる事なく、彼女をサポートする事ができるようになるかもしれない。

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