宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
俺の言葉を聞いた後。
「はぁ…」
メグは深い溜息をつく。
…何だ、その呆れたような溜息は。
「狂戦士状態を、理性だけ保って維持しようと…修内太はそう言うのね?」
「あ…ああ…」
やや躊躇いがちに頷く俺。
案の定。
「非常識すぎて思いつきもしなかったわ、そんなアイデア」
メグは呆れ返った表情で呟いた。
「いい?修内太。狂戦士状態は『敵味方の区別がつかない事』だけが危険なんじゃないのよ?人間の身体能力を限界まで強制的に搾り出してしまう。普段なら肉体を損傷しない程度に、無意識のうちにセーブしている力まで引き出してしまうの。だから昨日の貴方は、重度の筋肉痛になっていたでしょう?」
つまり、狂戦士状態は極限まで肉体を酷使するという危険も孕んでいるという事なのだ。
多用すれば、己の肉体をも破壊してしまう。
「はっきり言ってお勧めできないわ。『狂化』よりも『強化』の魔術の方がよっぽど安全よ。攻撃力が劣るとしてもね」
「…でも」
俺は食い下がる。
「いつまでもメグの足手纏いのままなんて、俺は嫌なんだ」
「はぁ…」
メグは深い溜息をつく。
…何だ、その呆れたような溜息は。
「狂戦士状態を、理性だけ保って維持しようと…修内太はそう言うのね?」
「あ…ああ…」
やや躊躇いがちに頷く俺。
案の定。
「非常識すぎて思いつきもしなかったわ、そんなアイデア」
メグは呆れ返った表情で呟いた。
「いい?修内太。狂戦士状態は『敵味方の区別がつかない事』だけが危険なんじゃないのよ?人間の身体能力を限界まで強制的に搾り出してしまう。普段なら肉体を損傷しない程度に、無意識のうちにセーブしている力まで引き出してしまうの。だから昨日の貴方は、重度の筋肉痛になっていたでしょう?」
つまり、狂戦士状態は極限まで肉体を酷使するという危険も孕んでいるという事なのだ。
多用すれば、己の肉体をも破壊してしまう。
「はっきり言ってお勧めできないわ。『狂化』よりも『強化』の魔術の方がよっぽど安全よ。攻撃力が劣るとしてもね」
「…でも」
俺は食い下がる。
「いつまでもメグの足手纏いのままなんて、俺は嫌なんだ」