宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
「いくわよ」

俺を見つめるメグの呪眼から。

「!!!!!!!!!」

全身を強く叩くような殺気が放たれる!

これまでメグが俺に向ける事のなかった、『殺意』。

知らなかった。

メグが本気で相手を殺そうとする時は、これ程の殺気を放つのか…!

その心臓を鷲掴みにされるかのような殺意に、全身の毛穴が開き、気持ちの悪い汗が噴き出し、汗をかいているにもかかわらず悪寒が走る。

…死ぬ…!

メグに睨まれているだけで、俺は死を覚悟せずにはいられなかった。

そして次の瞬間。

「!?」

瞬時にして伸びる頭髪。

せり出してくる牙。

発動する左の呪眼、真紅に染まる右の瞳。

全身の筋肉が、異常なまでに張り詰めた。

俺のグーセンハイムの血が猛り、『呪い』が目を覚ましたのだ。

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