最期の言霊


真夏の太陽が照りつける8月。

俺は暑さのせいか食欲がなく、最近の昼食は惣菜パン1つしか食べていなかった。
そんな俺を見た伸也が「お前、痩せた?」と言ってきた。

俺は頻繁に体重をはかるタイプではないので、自覚はなかった。

「そうか?」
「最近、全然食ってねーんだろ?!」
「だって、こんな暑さでさ、、、食欲もわかないよ。」
「だよなぁ。よし!じゃあ、今日は久しぶりに"縁結び"行くか!」

そう言う伸也は行動が早く、早速ヒカリと笹森さんを誘いに声をかけに行っていた。

そういえば、最近は繁忙期で"縁結び"に行けていなかったなぁ。
4人で焼鳥屋に行けば、食欲もわくかもしれない。

そして俺たちは、定時に仕事が終わるように必死に仕事を片付けると、何とか定時に仕事を終わらせ、焼鳥屋"縁結び"に行った。

伸也とヒカリ、俺は生ビール。
笹森さんはビールが苦手なので、レモンサワー。

伸也の「今日もお疲れ!カンパーイ!」という掛け声と共に俺たち4人は、グラスをぶつけ合い乾杯したのだった。

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