好きになっても良いですか。

2.部活体験

「ばっちこーい」

渡り廊下を歩いて体育館に向かう途中、野球部の声が聞こえてきた。

「おい!1年生!ボケッとしてねえで動け!!」

「はい!すみません!」

男の子だけの部活はやっぱり女の子だけの部活とは全然違うもんだな。と当たり前のことを思いながら体育館に入る。


「1年生の相田結愛です!よろしくお願いします!」


私は元気良くその場にいたバスケ部の先輩たちに挨拶する。


「今日は部活体験よろしくお願いします!」


「よろしくねー!」


「よろしくー」


「よろしくねーーーー。」


色んな先輩が挨拶を返してくれる。


私は一人一人の先輩に笑顔でこんにちわ。と声をかけ、


シューズを履き替える。


キャプテンの先輩が「3年生集合ー!」と声をかけると、私を入れ、円を作った。


「今日は体験の1年生が1人来てくれてまーす!」

「いやーうちの部活人数鬼少ないからありがたいよ。」

「私はキャプテンで3年5組の早坂 真保です。よろしくねー!」


「はいじゃ皆も自己紹介してー!」


キャプテンの早坂先輩は長い髪に綺麗な二重の美人な先輩だった。

私は絶対この人モテるな。と思って笑顔でおじぎをした。

「うちは3年1組の月丘 夕愛。適当に月丘先輩とか呼んでー。んじゃよろー。」


次に自己紹介をした月丘先輩はとにかくギャルって感じ

の先輩で、困ったとき助けてくれそうな感が強かった。

私はまたおじぎをする。

「えーっと自分は3年2組の長田 かほでーす。まあ、よろしくお願いしまーーす。」

「長田もうちょっと優しく対応してあげろよー怖いよー!笑笑」

「あー。そうだねうん。そうだね!これでどう?」

ドヤ顔で早坂先輩に対抗した長田先輩。

私はなんとなく怖いなと感じておじぎをした。
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