『世界一の物語』 ~夢犬・フランソワの大冒険~
宮殿に到着して『ディナーの間』に入ると、見たこともない料理が並んでいた。
ダイオウイカの姿焼き、
アブラボウズの煮つけ、
アカザエビの素揚げ。
料理長が詳しく説明してくれたが、食欲がそそられることはなかった。
しかし、それを遠慮と勘違いしたのか、「うまいぞ。早く食え!」と富裸豚に促されてしまった。
仕方がないので恐る恐るダイオウイカを口に入れたが、余りの不味さに吐き出しそうになった。
それでも、なんとか鼻をつまんで飲み込んだが、それ以上は箸が進まなかった。
すると、「遠慮せず全部食え!」と富裸豚の檄が飛んだ。
見ると、富裸豚はダイオウイカをすべて平らげ、アブラボウズの煮つけに箸を伸ばしていた。
「トロトロの霜降りが半端なく旨いんじゃ」
富裸豚は一心不乱にむしゃぶりついていた。
本当かな?
テーブルにどんと置かれたグロテスクな魚体をまともに見ることができなかったが、今度も恐る恐る口に入れた。
ん?
美味い!
しかし脂が半端ない。
大トロよりトロトロだ。
「食べ過ぎると下痢をする方もいらっしゃいますから、お気をつけください」
料理長の忠告に、さもありなんと頷いた。
「アカザエビの素揚げを冷めないうちにどうぞ」
勧めに従って口にすると、これはうまかった。
パリパリとした感触と甘みがなんとも言えなかった。
「デザートは深海深層水シャーベットをお楽しみください」
これもうまかった。
深海牧場で飼っているマッコウクジラのミルクと深層水のミネラルが融合した甘じょっぱい風味が、口の中の脂分を忘れさせてくれた。
「いや~、食った食った」
富裸豚は一段と大きくなった太鼓腹を擦りながら、ソファへ移動した。
ダイオウイカの姿焼き、
アブラボウズの煮つけ、
アカザエビの素揚げ。
料理長が詳しく説明してくれたが、食欲がそそられることはなかった。
しかし、それを遠慮と勘違いしたのか、「うまいぞ。早く食え!」と富裸豚に促されてしまった。
仕方がないので恐る恐るダイオウイカを口に入れたが、余りの不味さに吐き出しそうになった。
それでも、なんとか鼻をつまんで飲み込んだが、それ以上は箸が進まなかった。
すると、「遠慮せず全部食え!」と富裸豚の檄が飛んだ。
見ると、富裸豚はダイオウイカをすべて平らげ、アブラボウズの煮つけに箸を伸ばしていた。
「トロトロの霜降りが半端なく旨いんじゃ」
富裸豚は一心不乱にむしゃぶりついていた。
本当かな?
テーブルにどんと置かれたグロテスクな魚体をまともに見ることができなかったが、今度も恐る恐る口に入れた。
ん?
美味い!
しかし脂が半端ない。
大トロよりトロトロだ。
「食べ過ぎると下痢をする方もいらっしゃいますから、お気をつけください」
料理長の忠告に、さもありなんと頷いた。
「アカザエビの素揚げを冷めないうちにどうぞ」
勧めに従って口にすると、これはうまかった。
パリパリとした感触と甘みがなんとも言えなかった。
「デザートは深海深層水シャーベットをお楽しみください」
これもうまかった。
深海牧場で飼っているマッコウクジラのミルクと深層水のミネラルが融合した甘じょっぱい風味が、口の中の脂分を忘れさせてくれた。
「いや~、食った食った」
富裸豚は一段と大きくなった太鼓腹を擦りながら、ソファへ移動した。