血管交換シヨ?
未来永劫、モノクロの空でも
九月二日。土曜日。
昨日、二学期の始業式を迎えたばっかりなのに
今日は土曜日だから
早速の休日。
それならいっそ、始業式を明日にしてくれたらよかったのに。
こころの中で不満を漏らしながら
ブランケットの中で寝返りを打った。
ふわっと、スズのとは違う香りが舞った。
目の前には大好きな人の背中。
あぁ、そうだ。
スズは結局、昨日はおうちに帰らなかった。
「明日、休みだね」なんて言いながら、
分かれ道まで来ても、ツキくんは繋いだ手を離さなかった。
そのままぼんやり返事をしながら
スズが自分から離れるなんてこともできるはずなくて、
なんとなく歩き続けていたらツキくんのおうちの前まで来てしまった。
「おうちの人、居るんでしょ。やっぱり帰るよ」
「居ないよ」
「でも…」
言いながら、ツキくんが言っていることは本当なんだろうと思った。
家の中から漏れている灯りは一つもなくて、
閉め切ったリビングのカーテンの向こうも真っ暗に見えたから。
昨日、二学期の始業式を迎えたばっかりなのに
今日は土曜日だから
早速の休日。
それならいっそ、始業式を明日にしてくれたらよかったのに。
こころの中で不満を漏らしながら
ブランケットの中で寝返りを打った。
ふわっと、スズのとは違う香りが舞った。
目の前には大好きな人の背中。
あぁ、そうだ。
スズは結局、昨日はおうちに帰らなかった。
「明日、休みだね」なんて言いながら、
分かれ道まで来ても、ツキくんは繋いだ手を離さなかった。
そのままぼんやり返事をしながら
スズが自分から離れるなんてこともできるはずなくて、
なんとなく歩き続けていたらツキくんのおうちの前まで来てしまった。
「おうちの人、居るんでしょ。やっぱり帰るよ」
「居ないよ」
「でも…」
言いながら、ツキくんが言っていることは本当なんだろうと思った。
家の中から漏れている灯りは一つもなくて、
閉め切ったリビングのカーテンの向こうも真っ暗に見えたから。