血管交換シヨ?
ツキくんとは高二になって
初めて一緒のクラスになった。
新学期初日の始業式。
新しいクラスメイト達が
教室に集まりだす時間だった。
高一の時からの友達なのか、
廊下側の窓の向こうから
「つきみちゃーん!」って男子に呼ばれていた。
スズは咄嗟に「つきみちゃん?」って復唱しちゃったんだ。
スズとツキくんは隣の席だった。
窓際にツキくん。
通路側、って言ったら変だけど
ツキくんの反対側にスズ。
出席番号順とかじゃなくて
空いてる席に座ったら、ツキくんがたまたま隣に座っただけ。
廊下側に顔を向けて友達と喋っていたツキくんが
スズのほうを振り向いた。
「あっれー、つきみちゃーん。ちゃっかり美女の隣取っちゃってー」
「うるせ。狙ってねーよ」
可愛いって言われて
スズは俯いた。
すごく赤くなっていたかもしれない。
言ったのはツキくんのお友達だったけれど
「狙ってねーよ」って言ったツキくんも
お友達の言葉を肯定してくれているみたいに感じたから。
初めて一緒のクラスになった。
新学期初日の始業式。
新しいクラスメイト達が
教室に集まりだす時間だった。
高一の時からの友達なのか、
廊下側の窓の向こうから
「つきみちゃーん!」って男子に呼ばれていた。
スズは咄嗟に「つきみちゃん?」って復唱しちゃったんだ。
スズとツキくんは隣の席だった。
窓際にツキくん。
通路側、って言ったら変だけど
ツキくんの反対側にスズ。
出席番号順とかじゃなくて
空いてる席に座ったら、ツキくんがたまたま隣に座っただけ。
廊下側に顔を向けて友達と喋っていたツキくんが
スズのほうを振り向いた。
「あっれー、つきみちゃーん。ちゃっかり美女の隣取っちゃってー」
「うるせ。狙ってねーよ」
可愛いって言われて
スズは俯いた。
すごく赤くなっていたかもしれない。
言ったのはツキくんのお友達だったけれど
「狙ってねーよ」って言ったツキくんも
お友達の言葉を肯定してくれているみたいに感じたから。