血管交換シヨ?
「すずめ、です…。ベルの鈴に、お花の芽、の…」
「へぇー!?つきみちゃんと張り合える名前、初めてかも!」
「″ちゃん″ってやめろって…」
「いいだろー?ね?すずめちゃん」
「はい。素敵です」
それっきり、ホームルームが始まって、始業式の為に体育館に移動するまで
ツキくんはずっとムスッとしたままだった。
それから知った。
ツキくんの本名が″新城月見″くんだってことを。
新しいお城。
月見。
一目惚れだった。
その日からスズはツキくんに夢中になった。
寝ても覚めても
学校でもおうちでも
お風呂に入っていても
パパとママとご飯を食べていても
ベッドの中でお気に入りのうさぎのぬいぐるみをぎゅーって抱き締めていても
頭の中はツキくんのことでいっぱいだった。
新学期に入ってすぐに
ツキくんには恋人が居るって知ってからも。
それでもスズはツキくんが好き。
大好き。
好きでいることくらいは自由でしょ?
邪魔しないなら許されるでしょ?
好きな人が居るってだけで
心が救われる瞬間があるんだから。
心で想うだけなら
無罪だよね?
「へぇー!?つきみちゃんと張り合える名前、初めてかも!」
「″ちゃん″ってやめろって…」
「いいだろー?ね?すずめちゃん」
「はい。素敵です」
それっきり、ホームルームが始まって、始業式の為に体育館に移動するまで
ツキくんはずっとムスッとしたままだった。
それから知った。
ツキくんの本名が″新城月見″くんだってことを。
新しいお城。
月見。
一目惚れだった。
その日からスズはツキくんに夢中になった。
寝ても覚めても
学校でもおうちでも
お風呂に入っていても
パパとママとご飯を食べていても
ベッドの中でお気に入りのうさぎのぬいぐるみをぎゅーって抱き締めていても
頭の中はツキくんのことでいっぱいだった。
新学期に入ってすぐに
ツキくんには恋人が居るって知ってからも。
それでもスズはツキくんが好き。
大好き。
好きでいることくらいは自由でしょ?
邪魔しないなら許されるでしょ?
好きな人が居るってだけで
心が救われる瞬間があるんだから。
心で想うだけなら
無罪だよね?