血管交換シヨ?
美少女はスズの顔をジッと見て
「あぁ…」ってちょっと物知りげに呟いた。
ちょっと離れていても分かる。
マスカラできれいにセパレートされた、
くるんって上向きのまつ毛。
ツヤツヤのくちびる。
大きな瞳を三回、
ぱち、ぱち、ぱちって瞬かせて
美少女は言った。
「本藤鈴芽ちゃん?」
美少女こそ、
まるで鈴みたいな可憐な声だった。
いきなり名前を言い当てられて
びっくりしてスズがキョロキョロしていたら
美少女がスズの顔から胸元に視線を落とした。
名札。
白のプレートの上に″本藤″って刻印されている。
美少女の胸元には″桜田″って刻印されていた。
「でも名字しか…」
美少女は今度はスズから、
まだ教室に残っていたツキくんに視線を移した。
「新城に聞いてるよー。クラスでよく喋る女子は鈴芽ちゃんだって」
頭の先がジン、ってして
耳の先が熱くなっていくのが分かった。
スズ、今どんな顔をしているんだろう。
クラスの異性で仲がいいってツキくんが思ってくれていることも
スズが居ない場所でスズの名前が出ていることも
たまらなくうれしかった。
「あぁ…」ってちょっと物知りげに呟いた。
ちょっと離れていても分かる。
マスカラできれいにセパレートされた、
くるんって上向きのまつ毛。
ツヤツヤのくちびる。
大きな瞳を三回、
ぱち、ぱち、ぱちって瞬かせて
美少女は言った。
「本藤鈴芽ちゃん?」
美少女こそ、
まるで鈴みたいな可憐な声だった。
いきなり名前を言い当てられて
びっくりしてスズがキョロキョロしていたら
美少女がスズの顔から胸元に視線を落とした。
名札。
白のプレートの上に″本藤″って刻印されている。
美少女の胸元には″桜田″って刻印されていた。
「でも名字しか…」
美少女は今度はスズから、
まだ教室に残っていたツキくんに視線を移した。
「新城に聞いてるよー。クラスでよく喋る女子は鈴芽ちゃんだって」
頭の先がジン、ってして
耳の先が熱くなっていくのが分かった。
スズ、今どんな顔をしているんだろう。
クラスの異性で仲がいいってツキくんが思ってくれていることも
スズが居ない場所でスズの名前が出ていることも
たまらなくうれしかった。