無気力クールな僕ですが、真面目な天然規格外男子に沼りました。
「そたと同じクラス最高うぇ~~~い! よろしくぅ!」
朝と思えない音量で至近距離で言われて、耳がキーンとする。
「うるさ……」
「初日の朝なんだからフルパワーで行くっしょ! なぁ!?」
佐吉が教室にいる生徒たちにフルパワーで呼びかけると、みんな笑って「音量下げろバカ」とかヤジが飛んで、暖かい空気に包まれる。
つられてつい俺も頬が緩んだ。
ルミとの件で好奇の目にさらされてる今、いつもはうるさくてうざい佐吉の存在に妙に癒された。
「まさかお前に救われる日が来るとは……」
しみじみ言うと佐吉が「え!?なにが!?」とこれまたデカい声で言ってまた耳がキーンとした。
「あ、お前今年こそイケメンオーラしまえよ! 俺の未来の彼女がお前に取られたらかなわん!」
「なにイケメンオーラて」
「それだよ! 今お前が背中に背負ってる花と気怠げなその、イケメンゆえの余裕みたいなそれだよ! あとなんかすげぇいい匂い!」
「嗅ぐなバカ。 全然言ってる意味がわかんねー」
「とにかく溢れちゃってんだよ! しまえ!」
「はいはい」
そう言われてもどうしようもないので、無視することにして前の黒板に貼られた座席表を見に行く。
朝と思えない音量で至近距離で言われて、耳がキーンとする。
「うるさ……」
「初日の朝なんだからフルパワーで行くっしょ! なぁ!?」
佐吉が教室にいる生徒たちにフルパワーで呼びかけると、みんな笑って「音量下げろバカ」とかヤジが飛んで、暖かい空気に包まれる。
つられてつい俺も頬が緩んだ。
ルミとの件で好奇の目にさらされてる今、いつもはうるさくてうざい佐吉の存在に妙に癒された。
「まさかお前に救われる日が来るとは……」
しみじみ言うと佐吉が「え!?なにが!?」とこれまたデカい声で言ってまた耳がキーンとした。
「あ、お前今年こそイケメンオーラしまえよ! 俺の未来の彼女がお前に取られたらかなわん!」
「なにイケメンオーラて」
「それだよ! 今お前が背中に背負ってる花と気怠げなその、イケメンゆえの余裕みたいなそれだよ! あとなんかすげぇいい匂い!」
「嗅ぐなバカ。 全然言ってる意味がわかんねー」
「とにかく溢れちゃってんだよ! しまえ!」
「はいはい」
そう言われてもどうしようもないので、無視することにして前の黒板に貼られた座席表を見に行く。